Offline Meeting Report
吾妻庵流しそうめんOFF

 8月19日に行われた「吾妻庵流しそうめんOFF」のレポートです。今回はスペシャルゲストとして、商業科の佐々木恵子先生をお迎えした他、遠くは大阪からも同窓生が駆けつけてくれました。また、家族での参加も本格的に始まるなど、当サイトにとって一つの転機となるOFF会となりました。




吾妻庵での集合写真と流しそうめんに挑戦するじゅんさんファミリー

 朝夕の涼しさに秋の気配さえ感じさせる8月19日、地元はもとより遠くは大阪から駆けつけた同窓生とその家族、総勢16人が集い、吾妻庵流しそうめんOFFが催された。
 午前10時。集合場所の福島駅西口に筆者らが到着したとき、そこには既に、筆者らを除く全員が集まっており、その中には懐かしい佐々木恵子先生の姿もあった。

 午前10時20分、16人は4台の車に分乗し、福島市佐原の吾妻庵へと向かった。途中、近道を行こうとして通行止めに遭い、若干のタイムロスがあったものの、午前11時過ぎには吾妻庵に到着し、早速流しそうめんを食する。滝から迸る水煙を浴びながら、石造りの長い樋の左右に置かれた丸太の椅子に腰をかけて、流れてくるそうめんを待った。
 通常、流しそうめんと言えば、上流にいる者が圧倒的に有利で、下流にいる者は禿鷲のごとく樋に群がる上流階級の住人の箸を逃れた麺にのみ、やっとありつくことができるという、極めて前時代的な社会構造が想像に難くない。しかし、我らがF.M.H.R.に集うメンバーは実に謙虚かつ聡明で、下流の住人に対する配慮を怠らないため、予想に反して大量のそうめんが、写真撮影のために下流に陣取った筆者らの眼前を流れ過ぎ、ぽっかりと口を開けた排水口へと呑み込まれていく。幼い頃から「食べ物を粗末にしてはいけない」と教え込まれて育った筆者らは、そうやって消えゆく彼らの姿を黙って見過ごすこともできず、ただひたすら「食べ物を大事にする」という使命感に駆られ、流れ来る大量のそうめんを味わう間もなく喉に流し込んだ。


鱒釣りの様子

 そうめんで腹を膨らませた我々は、同じく吾妻庵にて釣竿を借り、鱒釣りを楽しんだ。虹鱒、山女、岩魚・・・。清流に棲むと言われる川魚をたくさん釣り上げ、お店で働く小学校高学年と思しき少年に腸を取り除いてもらう。水洗いされ、塩をふられた魚を手に、我々は次なる目的地、水林へと向かった。


水林自然林にて焼き魚と水トリュフを楽しむ面々

 水林自然林。土湯から福島市街地を東西に流れ、阿武隈川に注ぐ荒川の中上流を囲む自然公園である。夏場はキャンプ、秋は芋煮会で賑わうこの場所で、先ほど釣り上げた魚を焼いた。若干湿っていたのか、なかなか火の周らない炭を、文理科1期生の岡本(旧姓 : 田島)純子(HN : じゅん)さんのだんなさんが見事に火種としておこしてくれた。その間に女性陣の手によってアルミホイルに包まれた魚を焼き網の上に並べて待つこと十数分。見事に焼きあがった魚にレモンを搾り、広大な自然の中、川魚の塩焼きを舌で楽しんだ。
 魚の後は、文理科一期生の宮里仁(HN : DON)さんが遥々東京のモロゾフから調達してくれたお馴染みのデザート、水トリュフを食し、上品な甘さが強烈な塩味とレモンの酸味に染まった舌を癒してくれた。


勇清水での様子と聖アンナ教会前での集合写真

 塩味、酸味、そして甘味を味わえば喉が渇く。我々は水林から車で5分ほどの場所にある土湯の隠れた名所、勇清水(いさみしみず)にて、その硬度の高さゆえに酒造りに適すると言われる、いわゆる旨い水で喉を潤し、顔を洗った。この湧水は遠く山形県からもポリタンク持参で汲みにくる人がいるほどの、知る人ぞ知る名水なので、今回OFF会に参加できなかった人もぜひ行ってみてほしい。


アンナガーデンにてアイスで休憩

 勇清水を後にした我々は、今回のツアーの昼の部最後の目的地、アンナガーデンへ。聖アンナ教会や地ビールレストラン、胡麻や枝豆など素材を生かしたアイスクリーム店モンジューなどが立ち並ぶ高台のデートスポットである。福島市内を一望できるこの場所で、各々アイスクリームを食べ、お土産に地ビールを買う。一段下りたところにある駄菓子屋では、昔懐かしいすもも漬けや梅ジャム、あんず菓子などが並び、ここも大変な賑わい様であった。


そして舞台はカラオケへ・・・

 アンナガーデンで暫しの休憩を取った後、いったん福島駅西口へ。参加者の方々に宿題の提出をお願いして、昼の部のみの方とはお別れとなった。残った7人は方木田の新幹線沿いにあるカラオケ、サウンドブースへ。ビールやジュースなどの飲み物と、から揚げ、たこ焼き、ピザなど思い思いのつまみを注文し、飲めや歌えの大騒ぎ。だんなさんと子供を家に帰し、糸の切れた凧状態(^^;)となったじゅんさんは、国際文化科3期生の佐藤美和子(HN : みわ)さんと一緒に「呑ん兵衛2人組」と化し、次々とピッチャーを空けていった。1時間延長し計3時間、飲んで食べて歌って完全燃焼を果たした7人は午後9時、いつかまた会える日を約束して、解散となった。


おまけ:呑ん兵衛2人組

 5月から毎月の様に何かしらのOFF会が開かれているが、その度に思うことは、我々は普段、如何に他者との間に壁を作って暮らしているかということだ。例えば、今回意気投合して飲み比べていた(?)じゅんさんとみわさんは、このOFF会が初対面のはずである。同じ学校を卒業していながら、もし同窓会という枠が存在しなければ、一生知りあうことなどなかった二人かもしれない。それが、南の同窓生という同じキーワードを所有することでF.M.H.R.の掲示板での交流がはじまり、人と人の間にあった壁は取り払われる。今回、初対面であったにもかかわらずいきなり「呑ん兵衛2人組」となってしまうのだ。福島と大阪を、まるで同じ町内会のように繋ぐインターネットの効果は絶大だ。F.M.H.R.では、これからもこの有用なツールをどんどん良い方向に活用していきたいと考えている。

文理科1期生・岡本純子さん(HN : じゅん)
 雨が降るでもなく、めちゃくちゃ暑いわけでもなく、『中途半端』な天気の8月19日、家族全員引き連れての、初OFF会参加でした。何日か前に、既に福島入りしていたにもかかわらず、皆さんに、「遠方から来てくれて・・・」と、気を遣っていただき、本当にありがとうございました。流しそうめん会場の「吾妻庵」は、もうすでに、秋の気配に包まれておりました。吾妻庵から、次の「魚焼き会場」である、「水林」までの道も、すっかり秋の気配でした。小さい頃よく、トンボとりや芋煮会に出かけた場所で、10年ぶりに再会した同級生や、初めてお会いするのに、なんとなく懐かしい気分になる同窓生と、こうやって会って話が出来ることが、不思議でもあり、嬉しくもあったひとときでした。えいちゃん大絶賛の、「アンナガーデン」のジェラートも、とても美味しかったです。流しそうめんとニジマスとジェラートで、お腹が満たされてしまっていたので、ピザまで食べる余裕がなかったのが、残念でした。そして・・・。子供とダンナと、駅前で別れた後、カラオケに行って、飲み友達まで出来てしまいました。それはとても、楽しい時間でした。永久幹事のまつさん、ウェブマ、あっきぃ。そして、身重の体でいろんな準備をしていただいた、恵美さん(ウェブマの奥様)、本当にありがとうございました。恵子先生も、お会いできて嬉しかったです。天気は中途半端でしたが、最高に楽しい、1日でした。またいつか、皆さんとお会いできることを、家族一同、楽しみにしております。

情報会計科2期生・佐藤文裕(HN : だんな)・江威子(HN : えいちゃん)ご夫妻
 「釣り」の話をしたいと思います。今回、吾妻庵の釣堀にて、ニジマス釣りが行われました。自称・太公望の「だんな」は、はっきりいって釣りにすべてをかけていました。「今まで数々の釣りに出かけ、たくさんの魚をゲットしてきた俺にとって、釣堀の魚くらいどおってことないさっっ!!」・・・きっと彼はこう思っていたに違いありません。確かに、たくさんのお魚を釣ってきたのは嘘ではありません。でも、シロギスやアジを釣りに行って、サバを大量に釣ってくるのです。果たして、ちゃんとお魚は釣れるのか!? 非常に不安でした。 結果からいいますと、人数分のお魚は釣れました。しかし、その中で「だんな」の釣ったのは1匹でした(やっぱり^^;)。半分は、じゅんさんのご主人の釣り上げたお魚でした。水林で焼いたお魚の味はとてもおいしくて、また新たに釣りの魅力を感じてしまった「だんな」なのでした(釣れなくても・・・?)。

文理科1期生・菅野禎さん(HN : かしら)
 山形そば、関東ミニ、水トリュフと企画は全て他人まかせながら結構フル参加しておりますが、今回は先生を迎えるというかつてない「大一番」でありました。吾妻庵ではかなりの上流(上座)に座らせていただきたいへんありがとうございました。秋元氏の指摘にもあるとおり、下流とくに小さなお子さんがいることを考えた上で、上流の者が取るべき行動は次の4点に集約されるでしょう。
 一、そうめんが3つ以上連続して流れてきたら、下流の人たちが取りやすいように必ずひとつは食すべし。
 一、流れるそうめんにカメラを向ける者あらば、食べたい欲望を抑えてそうめんを見送り撮影に協力すべし。
 一、下流の誰かのところでそうめんがあふれそうなときは、面白いので目の前のそうめんは見送り、次のそうめんを食すべし。
 一、最上流に座るものは、水量等からそうめんの到来を推し量って、下流のものに伝うべし。
なお、アンナガーデンの地ビールレストランで購入した地ビール4本は、すべてわたしの喉を潤すことなく消え去ったことを御報告いたします。また、出発前の集合写真撮影時に誰かの自転車を無断で拝借させて頂いたことと、さらにはせまいわたしの愛車で我慢してくれた3人の天使に感謝して、このレポートを結びたいと思います。

情報会計科1期生・山本早苗さん(HN : あっきぃ)
 毎度、寝不足参加のあっきぃです。かなりアクティブなOFF会となった今回も、楽しい企画が盛りだくさんでした。近場のOFFとはいえ、どれも初体験のものばかりでとってもGOOD! ひんやりとした吾妻庵の滝と石造りの樋。「もう入らない!」というのに、ポコポコと流れ来るそうめんの山。必死で最後尾を死守するうぇぶま。う〜ん、美しい・・・。わたしゃー、忘れないよ。あの美しいうぇぶまの姿を(笑)! そして、美しい友情をもってそーめんを譲り続けた仲間の愛情を(爆笑)! そして、15年ぶりの釣り! じゅんのだんな様にコツを教えていただきながらなんと4匹の魚をGET! 数日前にニシンでひどい目に会っていたにもかかわらず、やっぱり食べてしまいました。勇清水の冷たさと美味しさに感動し、アンナガーデンにて冷やしあめを初めて飲み、とにかく初体験づくしの有意義なOFFでありました。何より、普段会えないじゅん家族、atocさん、恵子先生、そしてOFF会の常連となっているみんな、身重にもかかわらずOFF会の成功に協力してくれた恵美ちゃん(うぇぶま奥様)に、本当に感謝します。あれだけの個性の集まりが、母校を同じくしているという理由でほのぼのと1日を過ごせる。これは、本当に贅沢なことですね。今回参加出来なかった方や、これから参加されるかもしれない方と、またこんな贅沢な時を過ごせればと楽しみにしています。

文理科1期生・宮里仁さん(HN : DON)
 各所の感想は他の参加者に任せ、今回は私の立場からレポートします。過去のOFF会3回中2回は、私は企画者(=幹事)として参加してました。今回は、その経験と視点から客観的な参加を・・・とか思いつつ、はしゃぐだけで精一杯でした。それは、同窓生の集りであり、皆で楽しもうとしているうち、自分から楽しんでいたからでしょう。毎回OFF会に参加するごとに、初対面者が出たり、懐かしの再会があり、発見の連続だったりします。それでも、OFF会の醍醐味は、参加者が楽しもうとするところと、そんな人たちが多く集まるから企画のしがいもあるってところじゃないですかね。私は、わざわざ関東から参加したというんじゃなく、参加したくて日程を合わせて帰ってきて、それを歓迎してくれる人がいるから楽しめるって再認識しました。今後も参加・企画していきたいです。

国際文化科3期生・佐藤美和子さん(HN : みわ)
 初参加だった水トリュフOFF会から約1ヶ月がたち、今回、二度目の参加となった流しそうめんOFF会に参加することができて、大変うれしく思っております。初めてお会いしたor一度しかお会いしていない方々ばかりとは思えないほど和気あいあいとしていて、すごく楽しい時間を過ごすことができました。流しそうめんでは、実況中継をしてしまったせいで、上流の方々はそうめんが出てくる瞬間が分かってしまったり、水林では、ひとり黙々と焼きあがったニジマスを食べていたり、カラオケ大会では、すっかりいい具合いになってしまったりと、私の本性がかなり(すっかり?)出てしまいました・・・(本当はおとなしくしているはずだったのにぃ。無理って?)。きっとこの次(いや、この先ずっと)のOFF会でも、こんなキャラクターで参加するつもりですので、また楽しみたい(騒ぎたい)と思っております。本当にいろいろとお世話になりました。また皆さんとお会いできる日を楽しみにしております。

文理科3期生・栃窪淳さん(HN : atoc)
 今回のオフ(初参加ですが)は内容盛沢山で大変楽しみでした。それに何より、日ごろ掲示板で話している方々に逢えるのと、恵子先生がいらっしゃるという事は勿論ですが。当日、まつさんをお抱え運転手に待ち合わせ場所へ(感謝! です。変ってないのはお互い様)。流しそうめんを堪能した後、久々の釣りはとてもぎこちなかったですが(特に練り餌をつけるのが)、なんとか2匹ゲットできました。アンナガーデンは初めての場所で、中でも衝撃を受けたのはそのジェラートでした。胡麻に枝豆??? 一体どんな味なのかとても気になりましたが、その甘い誘惑をしりぞけ買い求めたフランボワーズはとても美味しかったです。私は勝った! と思いました(何に?)。そして、その後のカラオケでは、なんと日頃ではまず出会えない理解者を発見! 今日は最高に良い日だ! ビールを飲めないのがちょっと残念だけど、と思いました(お酒の味を忘れそう)。それにしても母校のHPによるオフってのもなんだか珍しいのではないでしょうか? 一般的に言うところの同窓会とも違うような気がしますしね。今回は結構直前まで参加できるかどうかあやふやで、幹事の方にはご迷惑をおかけ致しました。次の機会もぜひ参加したいなと思います。

文理科3期生・松崎厚史さん(HN : まつ)
 だいぶ遅くなってしまいましたが、締めの感想を書きたいと思います。今回のオフ会は、遠く長井の地から、地元に残っている皆さんを操って(笑)プランを決めたりしましたので、私はほとんど仕事をしておりません。うぇぶまの発案に始まり、うぇぶまの最終案に終わったという感じで、ただの運転する参加者状態でした。流しそうめんは、個人的には見たことしかなかったのですが、なかなかペース配分が難しいもので、下流の方々にお叱りを受けてばかりでした。ああいう雰囲気で大人数で食べるのもなかなかいけるものですね。魚釣りは、下見の時点で入れ食い状態なのは予測していたのですが、なんせ釣り自体が15年以上ぶりだったので、タイミングがわからず、なおかつ針に返しがないのが災いしてか、釣り上げても逃げられる(笑)。池に餌をまいていた状態でしたね。その中で、あんなにつり上げたじゅんさんの旦那さん(+あっきぃさん)には敬意を表します。水林の森林公園では、すっかり観客状態で何もせずに、ただビニールシートを敷いていただけになってました。終わりの方には網の前で魚を焼いていたりしましたが、焼けたかどうかの基準が分からず(笑)、結局うぇぶまの奥様にお任せする羽目になってました。今後は、その点についても勉強させていただこうと思っています。夜の部・・・は一緒に飲みたかったな、という一言に集約しても宜しいでしょうか?(笑) ま、何はともあれ、オフ会史上最大の参加人数でしたが、昼の部・夜の部含めて無事に終了したことが一番良かった点で、恵子先生を始め、初参加の皆さんと逢えたのが一番嬉しかったことですね。あとはだんだん永久幹事の仕事が減ってきてるのが、嬉しいことかな(笑)。

Photo & Report : 情報会計科1期生・秋元康宏(HN : WebMaster)
Update : 2000.09.03